2014年4月14日月曜日

授業を終えて《第8回 藤岡直樹,Naoki Fujioka イギリス》

Essayに追われる毎日…
先月中旬、SOASでの全授業が終了しました。
3学期中の2学期が終わったわけですが、来学期は補講を除くと試験だけなので、授業自体はもうありません。
ただよりによって最終日はクリーナー・ストライキのため、実質的には前日が最後でした…。
なんともイギリスらしい締めくくりです。

しかし、これで「やったー!イースター休暇だ!」とうかうか遊んでもいられないのが現実です。
課題のEssayをやらなければいけないし、何よりExamの準備も始めなければならないからです。
SOASは3学期制で、1,2学期は授業のみ、それらのExamがまとめて5月に行われます。
そのため、前期の記憶は薄れているし、範囲は多いしで大変なのです。
さらにはExamの成績における比率が高く、僕は通年(つまり1学期と2学期共通)の授業を4つ受講していますが、どのクラスも評価の80%がExamに置かれています。
残りの20%は1,2学期のEssayなので、出席やプレゼンテーションは加味されることがなく、成績はほぼ最後のExamで決まると言っても過言ではありません。
ここが授業でのコミットメントも評価されるアメリカや日本の大学との大きな違いかもしれません。
ただ僕は通年の授業しか取っていなかったので、Examも4つしかなくまだ楽な方。
1,2学期で別の授業を取ると6つあったりして、かわいそうです。
通学路
そんなわけで、今回はSOASでの授業を振り返ってみようと思います。
まずは得られたことから。

やはり1番は知識でしょう。
自分の知識の浅さが本当によくわかったと同時に、基礎から開発学を学ぶことができたのが最大の成果だったと感じています。
授業の質が高いことは以前にも書きましたが、とりあえず大量にReadingが課されます。
当然、全てを読むことはできませんが、クオリティー重視でできる限り読みこなすように心がけました。
著名な研究者の論文から理論、ケース・スタディまで、様々な資料に触れることで、幅広く知識を吸収できました。
残念なことに僕は短期記憶はいいのですが、時間が経つとすぐ忘れてしまい、完全に身に付いたと言えるのはごくわずかかもしれませんが、それでも日本にいたときよりは遥かに成長しました。
そして、自分の弱点も見つけることができました。
僕は理論というものが嫌いでいままで避けてきたのですが、この欠落が致命的だということに気付かされました。
SOASではケース・スタディと同時に理論も多く取り扱われます。
だから、チュートリアルでもこちらの学生の発言には説得力があるのです。
もちろん理論が全てではありませんが、どの学問をやるにせよ、ベースになることは間違いないです。
さらには、経済や統計の知識も足りないと実感しました。
開発関連の資料をしっかり理解するにはこれらの知識が不可欠で、大変苦労しました。
たった1年の留学なのでできること、得られることは限られていましたが、こうして自分のこれからやるべきことがわかった点も大きな収穫です。
留学をする方へのアドバイスとして、自分の学ぶ予定の分野の基礎や理論は軽くでも事前におさらいしておくと、留学をより実り多いものにしてくれると思います。

これに伴って、英語への抵抗もかなり減りました。
昔から英語が得意なため、よく英語が大好きだと勘違いされるのですが、決してそんなことはありません。
僕はまだまだネイティブには程遠いですから、日常会話ならともかく、第2言語で学術書や論文を読むのは辛いんです…。
しかも、それが大量となると逃げたくなります。
日本の大学でも、英文レポートを書くことはよくありますが、だいたい日本語文献も使って楽をしていました。
しかし、留学したからには逃げるわけにも行きません(たまには逃避してましたが…)。
毎日毎日英文と格闘しなければなりません。
Essayも日本語文献は使わないと自分に誓い、情報収集から全て英語でやるように心がけました。
そんなこんなで半年以上過ごしていると、語学力の飛躍的な伸びこそ感じないものの、英語への耐性は明らかに付きました。
帰国後は卒論に取りかからなければならないので、これは大いに役立つと期待しています。
キャンパス近くには大英博物館があります
教科書にも載っているロゼッタ・ストーンには人だかり
反省していることももちろんあります。
ところどころで怠けてしまった点はすごく反省です。
いくらやりたい学問だとしても、勉強は辛いもの。
こちらではバイトをしておらず、遊びに行くことも少なくなったし、完全に勉強中心の生活で、飽きてしまったという面も少なからずありました。
ですが、ただでさえ限られた時間なのに、無駄にしてしまったことを少し悔やんでいます。
Essayも1学期の反省を踏まえて、今学期はもっと計画的にやるつもりだったのですが、結局締切に追われる状態。
もっと自分に厳しくありたかったですね。

それから、チュートリアルやセミナーで、もっと積極的にコミットすれば良かったと思っています。
発言内容以前に自分の英語に自信を持てないという点を最後まで克服することができなかったのが悔やまれます。
一応(常にというとウソになりますが)、積極的に発言するという心構えではいたのですが、ペラペラ英語を操る他の学生の中で、たくさん発言する勇気はなく、控えてしまうことが多くありました。
日常会話では特に気にすることもないのですが、アカデミックになると難しい語彙を使わなければいけないし、皆が自分の発言に耳を傾けるので、どうしても自分の下手な英語で恥かいたらどうしようという不安が払しょくできなかったのです。
授業にコミットすればするだけ得られるものも大きくなります。
ですから、ぜひこれから留学する方は、僕みたいな心配をせずに堂々と発言してください!
詰まったり、困ったりしたら、教授や友達が助け船を出してくれるので、変なプライドは捨てた方が自分のためです。
第一、留学生の多いSOASですから英語力でバカにされるなんてありません。
まあ、それがわかっていても自分は無駄にプライドを捨てられなかったわけですが…。
広くて全部見て回るのは大変です
1年って本当にあっと言う間です。
帰りたくないという気持ちが日に日に増しています。
ロンドンからは出たいし、日本の友達と飲みに行ったりもしたいですが…。
留学して、SOASで学んで得られたことは想像以上に大きかったです。
これから開発学を学び、開発の世界に入っていく上で、大事なベースになることは間違いありません。
こうして留学という機会を与えてもらったことには感謝してもしきれません。


0 件のコメント:

コメントを投稿