2014年4月24日木曜日

海外から見た日本 《第7回押尾有理香, Yurika Oshio, イギリス》

お久しぶりです。更新が遅くなって申し訳ありません…

イギリスでは桜が葉桜に変わって、ようやく春らしくなって来ました。日照時間もウィンタータイムからサマータイムに変わると同時に、かなり長くなって午後八時過ぎまで明るいです。ですから、まだ昼だまだ昼だと気を抜くとすっかり夜になっていて一日が終わってしまうという状況です。

さて今回のテーマは「海外から見た日本」ということで、書ける内容は多岐にわたるのですが「人」「人生設計」にテーマを絞って思ったことを書いていきたいなと思います。

日本人をこちらからみるとやはり比較的閉鎖的で静か(まるで根暗!笑)な丁寧な人々、と言ったところでしょうか。初対面の日本人以外の人と少し話してから、日本人です、と告げるとだいたい「あ~だから丁寧なのね」のような会話はこの一年で幾度かありました。あと、BBCでは日本で自然災害などあると「日本人お得意の助け合いで」というのが枕詞のようになっています。日本で感じることと海外からの目線と大きく変わることはないようです。

それでも私はそういった助け合いの精神と言われるものの、(一般化するのも気が引けますが、概して)困っている人をみると「誰かが助けるだろうから自分はいいや」という雰囲気を日本では少なからず感じます。個人的な経験なのですが、渋谷駅でずっと昔にパタリと倒れたことがあり、ふと目を覚ますと周りにいたのは会社員の方一人と駅員さん一人。その時はなんとも思いませんでしたがこちらにくるともうちょっといてもよかったのでは(!?)と思います。
というのも旅行先のスペイン。困っていると助けられる助けられるでびっくりします。例えば夜の飛行機を逃して途方に暮れていると空港のスタッフの方にさらにタクシードライバーの方がきてどうしたらよいか一緒に考えてくれて、ホテルを見つけてくれて、さらにホテルに向かうとホテルの方二人が外で出迎えてくれるということに感動。ロンドンでも街にある地図を見ているとどこに行きたいの?と尋ねてくれる人は多くいます。イスタンブールではここに行きたいとトルコ人に聞くと、どこどこ?といった感じでぞろぞろ人が集まってきてあっちだこっちだと教えてくれました。これは昔上海でもあった経験で、とても嬉しい経験でした。街中の人がここまで親切なのには驚きます。私が日本で都会にいるからなのかなとも思いましたが、そんな温かい経験をしたのは世界の大都市がほとんどです。日本人もこんな風になったらいいなあと心から思います。それはイスタンブールで宿泊したホテルの、日本にレストランを持っている人も言っていました。「日本はとても便利で生活はしやすいけど、都会は人が冷たい。だから日本の都会には永住したいとは思わない」と。

でも、日本がやっぱりすごいのはなくしたものが基本的には戻ってくることでこれはかなり誇れると思います!こちらでは、なくしたものは基本的には戻ってこないのが当たり前なのでこれは素敵なことです。見えない優しさや人様のものは人様のという考えが日本人らしさなのかもしれませんね。

人生設計

こちらにきて、日本(や東アジア・東南アジア)は生徒や学生が良くも悪くもレールに乗って成長しているなとおもいました。SOASにいる学生は年齢が様々。同じ学士号の授業でも私と同じ21歳~上は30歳くらいまでいるので、初めは「ええ!?」っとなりました。それにはちゃんとしたわけがあって、働いていたとか、ボランティアをしていた、違う国で大学をしていたとか理由は様々です。

これは「留学後はどうするの?」という質問の答えに象徴されるかなと思います。
私はいつも当然のように「日本で就活して、大学を卒業して、働くよ」と答えます。日本では普通みんな私と同じ答えを出すと思いますが、こちらでは十人十色の答えがあると感じました。例えば私のフラットメイトたちですが、インドで就活(アメリカ人)、イギリスで大学院をする(アメリカ人)、大学を終えたら日本で働く(アメリカ人)、アメリカの大学院に進学(アメリカ人)、ボランティアをしてから大学院にいくか就活をするか考える(カナダ人)と答えは様々。(日本なら5人とも日本の大学院か日本で就活と答えるであろうに!)こうした答えを聞くといかに自分の考えや視野が日本のレールに縛られていたんだなあと気づかされました。自分の人生はあらゆる選択肢から自分で組み立てるといった感じがしました(日本も少しずつこのような風潮が生まれてきている気もしますが)。

しかし、こうしたレールがあるからこそいいこともあると思います。それは人生の段階をある程度設定されているので、それを目標としてやっておきたいことや目標達成に必要なことを考えて行動しておくこともできるのかなとも思います。またそれは人生の安定にも一役買っていることは否めないと思います(長期目線でリスク嫌いな日本人らしい社会システムですね!)。

長々と書きましたが、日本は長所短所ありで、それは結局のところどの国も同じだと思います。いろいろな国の良いところできるだけ吸収して和洋折衷な良いところが日本でさらに増えていくといいなと思います。


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