2014年1月31日金曜日

授業の様子《第5回 藤岡直樹,Naoki Fujioka イギリス》

通学途中にある公園
留学も残すところ半年を切ってしまいました。
さて、「日本の大学生がサークルやアルバイトに明け暮れているのに対して、欧米の学生は勉強熱心だ」という声をよく聞きます。
そこで、今回はイギリスの大学で4ヶ月勉強してみて感じたことを書きます。
ストーン・ヘンジ!?
アメリカやイギリスの大学はレベルが高く、課題が大変で、学生は勉強熱心…。
そんなイメージを多くの人が持っていると思います。
僕もその1人で、それがイギリス留学を決めた理由の1つでもあります。
実際にこちらの大学で1学期間過ごした今、それをまさに実感しつつ、必ずしもそうではない点にも気づいてきました。
まず、第2回の投稿でも書いた通り、授業の質は全体的に非常に高いです。
しかし、中には文献を抜粋しただけのスライドをただ読むだけの教授もいるのが残念ながら現実です。
ただ、それはごくごく一部で、ほとんどの教授が興味深く、レベルの高い授業を行ってくれます。
毎週大量に出るReading Assignmentで、様々な文献に触れることができ、これがさらに授業を密度の濃いものにしていると感じます。
ロンドンの街並みは電線が無くてスッキリしています
加えて、学生がみんな勉強熱心かというと、これもまたバイアスがあると思います。
特に1年生は、成績が付けられず、単位さえもらえればいいようで、パーティーやアルバイトに力を注いでいる学生もいます。
また、TutorialではReadingをやってきたことが前提でDiscussionをするわけですが、それをやってきていない学生も意外と多くいます。
授業によっては、週ごとに学生の数が減っていくなんて言う現象も見られます。
もちろんほとんどの学生は、特に上級生になるほど、熱心に勉強していて、自分の分野に関してはかなりの知識を持っていますが、中にはそういった人がいるのも現実なのです。
自転車大国へ進んでいます
これから思ったのは、しばしば言われる「日本の学生は勉強しない」という批判は、少し焦点がずれているのではということです。
どこの国でも、勉強する学生がいれば、勉強しない学生もいます。
「学生が悪い」という考えでは、何も変わらないでしょう。
重要なのは環境です。
学生が勉強する意欲を持ち、多くのことを吸収できるような環境があれば、学生の態度も変わるはずです。
そのためには、先生の質が向上する必要があります。
さらには、その根底には日本の教育システムの改革が必要なのではと思います。
授業の質を向上するには、先生が授業の準備に割ける時間が多くなければなりません。
しかし、僕の大学を見てみると、事務的なことまでも先生方がやっているのが現状です。
日本の大学では、先生にも、学生にも、より勉強に集中できる環境づくりが必要かな、とイギリスの教育現場を見て思いました。

余談ですが、とはいえ、SOASは国立ですが、学費は年間200万円以上。
これで、低クオリティだったら許せませんね 笑。

なんだか、今回はかなり堅苦しい感じになってしまいましたが、これが1学期間実際に学んで感じたことです。


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