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みなさん、こんにちは。経団連グローバル人材育成スカラシップ第2期奨学生によるブログです。
(写真:1期 松本早希絵、撮影場所:マンチェスター・St Albert Square)

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2014年10月13日月曜日

カルチャーショック《第2回 Hachi Yatabe, オーストラリア》

G'day!
(実際にアジア人の女の子が使うとちょっとおかしいけど大好きなAussie slangの一つなのでブログで使うくらいは許されるかな・・・)

長い間、投稿を怠っていてごめんなさい。。
課題がいっぱい溜まってはいるものの、取りかかるためのやる気が不足してるのでブログを書いて息抜きしようと思います(^^)

さて、今回はカルチャーショックというテーマです。もちろん国や文化が違うのでそれなりにカルチャーの違いは感じますが、超衝撃!がーん!ってことはそんなに今まで起こらなかったので、どちらかといったらオーストラリアならではの特徴的なことをメインに書いていこうと思います。オーストラリアにこれから来る方の参考になれば幸いです!


1★Aussie English/slang
人によって英語の聞き取りやすさが全然違ってそれはおそらくAussie accentの強さと種類なのかな〜と思いました。正直今でもboganっぽい人の英語はよくわかりません。初めてオーストラリアに着いた時には、「何これ全然わかんない、嫌だ!アメリカに留学すればよかった!なんでオーストラリア来ちゃったの」なんて思いましたが、今となってはAussie Englishがすごく気に入っていますし、オーストラリアに来て大正解だったなと思っています。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=q5aqOgbKuUM
(Youtube : How to do an Australian Accent)

以下、私のお気に入りのAussie slangをいくつか紹介します(^O^)!!

bogan = A person deeply embedded in traditional Aussie culture or the hard working Australian farmers (googleでimage検索してもらえればなんとなーくわかると思います。日本語でうまく説明できなくてごめんなさい)
Chuck a u' ey = Uターン(ドライブ中)
Brekky = breakfast
Arvo = afternoon
Dins = dinner
Barbie = バーベキュー

こんなの初めて会話で使われたら意味わかんないですよね・・・
でも今ではお気に入りです^^オーストラリアに留学もしくは旅行で行く方は覚えてみてください :)


2★Holiday
日本に比べて有給やホリディの期間がものすごく長い!羨ましい限りです。私の友達のオーストラリア人の両親は2ヶ月くらいヨーロッパに休暇に出かけたり、帰ってきてからも10日間くらいゴールドコーストに夫婦旅行にいったりと、毎週のように旅行にでかけています。また、旅行に出かけない時には、ハウスパーティーを開いたりして親戚や子どもたちとのんびり楽しく過ごしています。(※収入や、何に対してお金を使うか・貯めるかによるそうなので全ての家庭に当てはまるわけではないそうです。でも個人次第でこんなホリディの取り方も可能!)

学生も、高校と大学との間で、gap yearといって1年や2年間、旅行やワーキングホリデーなどの経験をすることも一般的です。(もちろんgap yearしない学生もたくさんいます)
センター試験などはなく、高校の成績の総合評価で大学への入学が決まるため、gap yearが可能なんですね。これもまた羨ましい!


3★Water
水のとっても豊富な日本に住んでいると感じたことはありませんでしたが、この国では水はとっても貴重な資源の一つです。オーストラリア人の友達いわく、私はちょうど水の豊富な年に来たため(しかも冬)実感することがあまりなかったのですが、オーストラリア(メルボルン)では数年おきに水の全然ない時期と、生活するのに困らない程度に水がある時期、というのがやってくるそうです。

そんな水不足に対応するために(多分)発明された、オーストラリア流の食器の洗い方!
①シンクに水をためて洗剤をいれ泡立たせる
②もう一つのシンクにお湯をはる
③泡のシンクでだいたいの汚れを落とし、お湯のシンクで泡をおとす
④そのへんに置いて食器を乾かす

ということで日本みたいに水流しっぱなしで洗ったりしないんですね・・・
(それもたま〜にやってますが)
あとは、自動食器洗い機を利用している家庭も多く、食器をいっぱいになるまで入れて一気に洗っています。


4★Animals
オーストラリアといったら、皆さんイメージされる動物はやっぱり、コアラやカンガルーでしょう。しかし、私のお気に入りはwombat「ウォンバット」です :))



wombatは見た目以上に力強く、そして残念ながらあまり触り心地はよくありません(笑)固い!
その力強さのあまり、車でwombatを誤ってひいてしまうと、wombatも可哀想ですが車も可哀想なことになります。そのため、夜間wombatの出てきそうな田舎の道を走る際には注意が必要です。

キャンプ場にいる野生のwombatは可愛いですが、時々(しばしば)とってもaggressiveです。

トイレ中に後ろから鳴き声とともに突撃してくるwombat、
外出中にテントを壊し中に侵入し、食べ物を食べ尽くすwombat、
すぐそばに人がいるにも関わらず、無視してビスケットを食べ続けるwombat、
寝ている人を妨害する鳴き声をテントの周りで発し続けるwombat.....

動物園でも会えますが、おすすめはキャンプ場などで実際に野生のwombatに遭遇することです。メルボルン周辺ではWilson's PromのTidal river camping siteに宿泊するのがおすすめです。ちなみに活発なのは夕方以降。funnyなお土産話が得られること間違いなし!


まだまだ面白いユニークなオーストラリアの話は尽きませんが(ここに書けないようなことも・・!笑)、とりあえず今回はここまでで終わりにします(>_<)前から下手だった日本語がここに来てさらに悪化しているため、駄文長文で読みにくいわまとまりがないわで本当に申し訳ないです・・・ここまで読んでくださり本当にありがとうございました <3

今度はオーストラリアのスポーツ・アウトドア特集ができればいいなぁと思っています!(授業の話もきっといつか・・・!)
ではではまた次回 :))





2014年6月29日日曜日

これから留学するみなさんへ《第10回 古橋櫻子, Sakurako Furuhashi イギリス》

こんにちは!
いよいよ最後の投稿となりました。最終回は「これから留学するみなさんへ」と題して留学を控える読者の方たちに向け、僭越ながら私なりに伝えたいことを書かせて頂きます。

完璧を目指しすぎない
目標を掲げることはとても良いことであり、私も留学中はこう過ごしたい、留学後はこうでありたい、と理想のビジョンを掲げて渡英しました。この投稿を読んで下さっている方がどのようなバックグラウンドを持っているかにもよりますが、自分の思い通りに留学生活を送ることは至極難しいことだと思っています。私は上手くいかないことや今までのやり方がまったく通用しないことが多々ありました。困難に直面した時、理想の自分と現在の自分の大きな差に数えきれないほど何度も落胆したのを今も鮮明に覚えています。目標を絶対に達成する!という心掛けは大切にしてほしいのですが、どうか焦らず、その時自分に出来る精一杯の力を出して目の前のことに取り組んでください。結果が芳しくなくても、一生懸命取り組んだのならば悔いは残らないはずですし、自分に与えられた新たなチャンスである次回の授業や課題に向けて改善点をチェックすれば力はついていきます。

理想の学習環境は自分でつくる
留学先は大学入学前から憧れ続けていた大学でしたが、理想通りのこと(専門性の高い授業や世界中から学びにくる学生との出会い、など)もあれば合わないと感じたこと(自分に相応しいレベルの授業がない、など)もありました。そんな時、その思いを抱えたままにせず学生や教授に相談を持ちかけ、行動を起こすことで自分の大学への満足度がどんどん高くなっていきました。
そのため、もしみなさんが留学先で少しでも悩んだり不満を抱いたりした時はただ嘆くのではなく、現状から自分にとっての理想の学びへ変えたい熱意を他者に示すことを勧めます。私の場合、どんな形であれ誰かが必ず要望に応えてくれました。きっと良い方向へ変化していくはずです。

留学生活を楽しむ!
勉強はもちろんきちんと頑張ることが大事ですが、それだけで一年間終わったらあまりにももったいないです。色んな意味で留学生活を楽しんでください。何事においても少しだけ新しいことを始めてみてください。きっと日本にいたままでは発見できなかった新しい自分を発見できると思います。大切なのは自分を閉ざしてしまわないことです。

これから留学するみなさんが、出会いに恵まれ充実した留学生活を送られることを心から祈っています。
何か質問などありましたら、お気軽に本ブログあるいはFacebookページ「経団連グローバル人材育成スカラシップ奨学生」にコメントをお書きください。

一度でも読んでくださった読者の方々、本当にありがとうございました。読んでくださる方の存在のおかげで更新を続けることが出来ました。これからも本ブログは更新を続けていきますので、今後も読んでくださると幸甚です。
そして最後に、この場を借りて本奨学金に関わる経団連国際教育交流財団の方々に厚く御礼申し上げます。私は本奨学金のおかげで留学する決意をし、忘れがたい出会いと経験を重ねることが出来ました。この留学で得た何かを学び知るということに貪欲でいる気持ちを、一生大切にしていきます。


2014年6月18日水曜日

留学を終えて《第9回 今井南海,Minami Imai フランス》


こんにちは♪

今回は、留学の総括と今後の抱負について書かせていただきたいと思います。授業から私が学んだことについては、前回の投稿で3点(EUの難民政策、フランス語、視野を広げる)挙げさせていただきました。今回は、生活面で成長したことと今後のことについて書かせていただきたいと思います(・ω・)

1.       留学生活

 私は帰国子女ではないので、海外でこれほど長く暮らしたのは初めての経験でした。また、これまでずっと実家に住んでいたため、親元を離れること自体がほとんど初めての経験でした。はじめは、自分で買い物をして、自炊をして、洗濯をして、掃除をしてといった当たり前のことも、慣れるまでは一苦労でしたが、9ヶ月間の留学生活をやり抜くことで自信をつけることができ、日本でも親元から自立できるだろうと思えるようになりました。
 パリ政治学院は寮を提供していないため、私は同じく国際関係論コースからAIKOMで留学していた女の子と二人でアパルトマンを借りて住むことにしました。苦心して探した家だけあって、私たちの住んだアパルトマンはパリ市内にしてはかなり好条件で、治安の良い地域に立地していたため、安心して住むことができました。二人で住んでいたため、生活面においても学習面においても、助け合ったり、情報交換をし合ったりできました。
 パリ政治学院の授業では、毎回リーディングの課題が課されるとともに、プレゼンテーションの課題も多く与えられました。プレゼンテーションは、ひとりでやるものも、グループでやるものもありましたが、私は慣れていなかったこともあり、準備に多くの時間を割かなくてはなりませんでした。実際、平日は家で課題をこなしていることが多かったように思います。とはいえ、友達も何人かでき、休暇中には友人と旅行に行ったり、パリ市内を散歩したりもしました。また、週に一度は、昨年日本に留学していたという女の子にフランス語を教えてもらい、逆に私が日本語を教えてあげる時間を一時間半ほどもっていました(language exchange)。日曜日には、パリの日本語教会の礼拝に出席していたので、そこで日本人の方々と知り合って色々とお話を聞く機会もありました。ずっとパリに住んでいらっしゃる方々のお話を聞くことも、またフランスに長期で留学している学生(パリなので音楽系、美術系の学生も多かったです)と話すのも、刺激的な体験でした。海外に住んでいる日本人の方たちから、長期滞在の経緯や生活の様子についてお話を聞いたりすることは、自分の将来を考える上でも参考になるものでした。
 9ヶ月間、多くの困難がありましたが、家族や周囲の方々に助けられ、支えられながら、私は私なりに成長できたのではないかと思います。


2. 今後について


 まだ進路ははっきりと決めていませんが、一度社会に出ようと思っています。英語やフランス語を活かして、できれば何らかの形で途上国の役に立つ仕事がしたいと思っています。そのためには、在学中に語学力をもっとつけなければなりません。英語はTOIECで目標を定めて勉強すると同時に、留学中にニュースを読んだり聞いたりする習慣を付けたので、それを続けたいと思います。また、フランス語ではDELFC1のディプロムを目標にしようと思います。一年間の留学でおそらくB2レベルの実力は着いたので、C1に向けて、こちらもニュースを聞いたり、そのスクリプトを読んだり、フランスで買った参考書を解いたりしたいと思います。語学に関しては、幸い教養学部でも授業が多く開講されているので、機会を十分に活かしたいと思っています。
 他に留学中に課題だと感じたのは、人前で話すことに対する抵抗感です。授業中のプレゼンテーションでは、緊張してしまって前日には眠れないほどでした。発表のときにも、あがってしまい、原稿をそのまま読んだために、「もっと全体に向かって堂々と発表するように」と注意されたことがありました。実際にクラスで他の学生の発表を見ていると、堂々と、冗談を混ぜながらプレゼンテーションをしている人もいました。こればかりは性格の問題もあるのかもしれませんが、これから機会があれば積極的に行動して、苦手意識を克服したいと思います。社会に出てからも必ずぶつかる壁だと思うからです。
 最後に、常に自分だけの狭い世界にとどまらず、広い視野を持ち続けたいと思っています。今この瞬間に、フランスで生活している人がいるということ、アフリカで暮らしている人がいるということ、自分はただひとりで自分だけの人生を生きているわけではなく、この「世界」の中で生きているのだということを覚えていなければいけないと思います。よくThink globally act locallyと言われますが、一番大切なのは、身近な「世界」に気づくことなのかもしれません。自分が人の中で支えられて生きているということを感謝することが、今回の留学と私の日常生活を結びつけてくれることだろうと思います。

 今回の留学でも、本当に多くの方のお世話になりました。大学の先生方、奨学金をいただいた経団連および経団連の事務局の方、フランスや日本で支えてくれた友人たち、そして家族に感謝します。


授業を終えて《第8回 今井南海,Minami Imai フランス》

ご無沙汰しております。シアンスポから帰ってきました今井南海です。

第8回のお題「授業を終えて」ということで、これまでの投稿とかぶってしまうところが多いかもしれませんが、授業について振り返ってみたいと思います。どの程度今後留学に行く方々にとって参考になるかわかりませんが、今井の場合はこうだったということで、ケーススタディのような感じで読んでいただければと思います。


授業は、以下のようなものを取っていました。
前期:EUの政治、フランス史、EUの第三国住民(外国人)に対する法制度、現代美術史、フランス語、編み物
後期:フランス政治、パリ市の歴史、EUの移民政策、国際関係史、フランス語、バドミントン

 私が留学を志望した理由は、主に三つありました。第一に、私は難民受け入れに関心を持っていたので、EUの難民政策について知りたいと思っていました。大学2年生のときに、オーバーステイ等で外国から来た人たちが収容されている東日本入国管理センターで、被収容者の方たちと面会をし、彼らの難民認定申請を手伝ったりしている弁護士さんたちの話を聞く中で、日本の難民法適用に関心を抱くようになりました。難民条約が海外ではどのように適用されているのか知りたいと思い、EUの第三国住民(外国人)に対する法律を扱う授業を取りました。この授業では、長期滞在者に対する永住権付与の基準や、難民を受け入れる上での原則を定めたダブリン規則(Dublin Regulation)等について学びました。EU内は人の移動が自由であるために、EU外から難民・移民を受け入れるときには、その基準を統一しなければならず、関連する規則や指令が定められることになります。授業内では、EU委員会の模擬聴講会をするということで、極右、中道右派、中道左派、極左の政党、およびNGO、当事者(外国人)団体の六者の役割を生徒に割り振ってディスカッションを行ったのが興味深かったです。同時期に取っていたEUの政治に関する授業も、EUの構造を理解する上で大きな助けになりました。今後、より深く勉強し、日本の難民政策や制度に活かせるものがないか考えていければと思っています。

 私が留学を志望した第二の理由は、フランス語の力を伸ばすことでした。出発したときには、私は、後期には全授業をフランス語で取れるようにと思っていたのですが、結果的には後期は語学以外にフランス語の授業を取るのを断念することになってしまいました。前期は、フランス語でフランス史の授業をとると同時に、放課後にはパリ市が行っている成人向けの市民講座(Cours Municipaux des Adultes)に週に3時間参加して、語学力を伸ばそうと努力していました。しかし、前期が終わった段階で、あまりにも多くのことに手を出しすぎた結果、結局語学の授業の復習に十分な時間を割くことができていなかったことを反省しました。そこで、後期は学校では英語の授業でまずは内容の理解を優先することにし、授業外で語学の自習をする時間をしっかりと確保することに決めました。その結果、後期にはフランス政治の授業を取っていたこともあり、メトロで無料配布されている新聞(フランス語)の政治に関する記事を読んで理解することができるようになりました。パリの対大気汚染政策や市長選、新首相の就任やその政策に関する記事を読むことができて興味深かったです。このように、自分なりにはフランス語力が伸びたものの、はじめからフランス語B2レベルを持っていれば、もっと実りある留学生活になっていただろうと思うと少し残念な気もします。フランス語については、今後も勉強を重ね、スキルアップして、社会人になっても使うことができればと思っています。

 留学を志望した第三の理由は、外の世界を見ることで視野を広げることでした。これは様々な体験を通じてある程度達成できたように思います。パリはヨーロッパのほぼ真ん中あたりに位置しているので、様々な国に旅行することができました。ポーランドのアウシュビッツ絶滅収容所や、ルターがウルガータ聖書を訳したドイツの城、イタリアの遺跡等、これまで学んできた活字の世界史に、まるで色がついて立体的に立ち上がってくるようでした。美術史の授業をきっかけに国立近代美術館(Centre Pompidou)に通うようになったり、パリ市の歴史の授業をきっかけにパリの歴史的建造物に注目するようになったりしました。はじめは、高級ブティックが並ぶパリ中心部などの飾り立てている感じが好きにはなれないと思っていたのですが、歴史を知るようになるにつれて、古代、中世、近代、現代が共存していて、さらにこれから変化していこうとするパリの町に好感をもつようになりました。パリは近現代の建築が注目されることが多いですが、私の通学路だったサン・ミシェル大通りには、ローマ時代の公衆浴場の遺跡が残っていました。この公衆浴場の壁面はイタリアで見た遺跡そっくりで、ローマ帝国の技術の高さや地理的な広がりを思い知らされました。
 西洋の輝かしい歴史を垣間みる一方で、留学の終わりには、フランスの旧植民地であった西アフリカのベナン共和国に一週間滞在しました。二年前に一ヶ月半ほどホームステイをしたご家庭に受け入れていただき、今回はブルキナファソやニジェールに近い北部の町まで行ってきました。主要都市のある南部と異なり、北部には貧しい家が多く、土で作った家をより多く見かけました。赤土の地面がぎらぎらと光る太陽を照り返す中で、赤ちゃんを背中に抱きながら、食べ物や雑貨を頭の上のかごに乗せて売り歩く女性の姿が目に焼き付いています。フランスできらびやかなモニュメントを建築していた18世紀に、彼らは征服され、奴隷として見知らぬ土地での過酷な労働を強いられていたのだということ、その矛盾を改めて痛感しました。このような歴史をもつ世界で、今生かされている私、日本を母国とする私には、何ができるだろうかと考えさせられました。まだまだ貧しい家もあるとはいえ、道路整備や携帯電話の普及を見る限りでは、2年前と比べてもかなり発展しているように感じました。日本は、これからさらに目覚ましい発展を続けることが予想されるアフリカと恊働しつつ、歴史的矛盾を少しでも解消していかなくてはいけません。非力ではあっても、自分に何ができるのかを自問し続けたいと思います。


以上、長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました*


2014年6月17日火曜日

海外から見た日本 《第7回田中総一郎, Soichiro Tanaka, アメリカ》

みなさんから遅れること約3週間、クオーター制をとっているこの学校も遂に期末テスト期間が終わり、今日寮を出ます。
この日々眺めていた景色ももう見られなくなるのかなと感傷に浸っています。

海外から見た日本というテーマ。何を書こうか迷いましたが、「観光地の景観」という視点で少し書かせてもらいます。

外国人旅行者を日本に呼び込むインバウンド事業というものに個人的に興味があるのですが、それも小泉政権が観光立国基本推進法を制定してから国策となり、官民一体となって盛り上げるようになりました。そして昨年、遂に訪日外国人が1000万人を越え、月別前年比の上昇率も過去最高を記録するなど、観光産業は波に乗っています。

来る東京オリンピックも追い風になるでしょう。政府は2020年までに2000万人にしたいそうな。

ビザを緩和し、今の円安為替も続き、プロモーションに精を出せば日本を訪れたいと思う人も、実際にその思いを行動に移す人も増え、訪日外国人数は増えて行くと思います。

前置きはここまで。

実際に海外に住んでみて、外国人を呼び込もうと頑張っている日本を振り返ってみた時に感じた違和感があります。

それは日本の町並みがごちゃごちゃしていて、「美しくない」ということ。

ヨーロッパのバロック調に統一された町並みなんかを想像して日本の観光地と比較してみてもらえばわかるでしょう。





この写真はサンフランシスコ。

住宅街ですが、建物の建築様式が統一されていて、この通り全体の景色が美しいと感じさせます。



一方こちらは日本随一の観光地京都。
いくら「そうだ、京都行こう」の京都といえど、その都市開発の経過は、サンフランシスコのそれとは大きく違ったようです。

いろいろ言い訳はあるでしょう。開国から始まった西洋化が一気に日本を飲み込んでしまったとか、戦争で焼け野原になって、古い風情ある建物はなくなってしまった(京都は空襲がなかったので当てはまらない)とか、急激な経済成長とバブル経済が地価を高騰させ乱開発を誘発したなどなど。
しかし、全てに統一して言えるのは、日本の都市設計はあまりに景観、全体の町並みという意識が排除されてしまっていたのです。

「土地はその人自身の所有物。だからそこに建つ物はその人の好きにしていいし、そこに干渉するのは間違っている。」「町並みの美しさに経済価値を見出してこなかった。」そんな共通認識が長らく全国一体で共有されてきたのです。

最近になって町並みの美しさという視点が広く認知されるようになってきました。開発による景観破壊を阻止する景観論争の歴史を100年も持つ京都も遂に統一的な景観条例が施行されるなど、その動きは活発になってきたと言えるでしょう。

日本から出た事がなかったころを思えば、空が電線に覆われ、ビル群に囲まれた庭園と寺を見に修学旅行に行っても違和感を感じることはありませんでした。寺へ至る道に乱立するコンクリートジャングルに対しては無意識に目を閉じ、「あー京都は綺麗だったなあ」と思っていました。

けれど、こちらに来ていろいろな都市を回って日本の町並みは美しくないということに気付いたのです。

一生懸命いいアングルで、できるだけ周りのビル群が写らないように撮った映像を使えば外国人のみなさんも来てくれるでしょう。けれど、次はあるでしょうか。リピーターとなって来てくれるでしょうか。京都はマストで行くべきところだけど、見るべき神社仏閣を見終わったらすることもないからと、外国人旅行者の京都における滞在期間は短いようです。街全体として美しい他の観光都市を知る者たちはそこまで甘くないでしょう。

私も今では、点だけの美ではなく、面としての美に、街並み全体の美に安らぎを感じ、そこを練り歩くことで旅の充足感を得ます。

美しい街並みを維持した観光地はどこも町並みに関して厳しい規制をかけた成果によるもの。
海外から見た日本は、「町並みの景観」という意識がすっぽりと抜け落ちてしまった国でありました。

今後持続可能な観光立国を目指すのであれば、より一層この意識、必要になってくるでしょう。

しばらく日本を離れていると、こんな視点が芽を出したりします。


それでは。


2014年6月13日金曜日

授業を終えて《第8回 工藤徹也, Tetsuya Kudoh フィンランド》

こんにちは。

フィンランドでの留学生活も、ついに終わりを迎えました。


5月の半ばに全ての授業を終えて、留学中に仲良くなった友人を訪れるためにヨーロッパを旅行したり、ヘルシンキをうろうろしたりして、久しぶりにまったりしています。


さてさて、私がフィンランド、アールト大学でどんなことを学んできたのかを紹介します。以前の投稿でも紹介したように、私はProduct Development Project (PDP) と呼ばれているコースを主に履修しました。アールト大学で一番有名な産学連携の一つです。ほかの授業もいくつか履修してきましたが、私にとってPDPが一番興味深くて、意義のあるものでした。


○Product Development Project (
http://pdp.fi/)
プロジェクトの概要を簡単にまとめると、11人のメンバーでスポンサーと宿泊施設のプロトタイプの作製を行ってきました。9か月間、予算は1万ユーロ。具体的には、空港や被災地に設置できる、カプセルホテルのような宿泊施設を目指しました。既存の施設の調査、デザイン、ユーザーの調査、プロトタイプ作製などを実際に進めました。

詳しい過程は省略しますが、最終発表会の様子です。





受け付け。学外からも、いろいろな人が見学に来ました




最終的にはこんな製品に仕上がりました。このボックスで快適に寝れますよ!
ヘルシンキにおしゃれなカプセルホテルが現れる日も近いですよ~。

もちろん、発表が終わった後はパーティー(笑)



コースを履修していた人全員(150人くらい)にお食事が!スポンサーに感謝してます

発表会の準備で1週間近くハードワークが続いていたので、この日はみんなはっちゃけました。ディナーを済ませて、成績の発表が終わったところで夜の10時を過ぎていました。
 しかし、その後はアフターパーティ。学校からヘルシンキの中心まで貸し切りバスで向かいました。みんなでナイトクラブまで直行!しかも学生だけでなく、クライアントも先生も一緒。私は翌日に予定があったため最後まではいられませんでしたが、朝4時まで踊り狂っていた人もいたそうです(笑)。

日の出とともに帰宅するような、怒涛の忙しさが続ました(ヘルシンキは3時くらいから明るくなり始めます)。その後は、フィンランドで仲良くなった友達とセーリングに行ったり、買い物をしたりしてヘルシンキライフを楽しんでいます。



初めてのセーリング。7人乗りのボートで。


海もきれい。海上からのヘルシンキの眺めも最高でした。
旅行には、今が一番いい季節です。ぜひぜひヘルシンキに遊びに来てください!


2014年6月9日月曜日

授業を終えて 《第8回 押尾有理香, Yurika Oshio, イギリス》

お久しぶりです!

さて授業は先月末の28日のテストをもって全て終わりました…!万歳!

今回のブログではテーマに沿って、こちらの授業を受けて思ったことを要約したいと思います!

勉強しまくる現地学生?!
これはこっちに来る前に蔓延っていた噂・・・・現地学生は死ぬほど勉強してるから、留学生がついていくのは本当に大変だよ・・・・
確かに、いや確かに現地学生は平均的に、日本人学生よりも勉強して…いる?ような気もしましたが、実際はやっぱり個人によりけり。本当に勉強している子は図書館によって勉強してから帰宅する習慣があったり、予習は絶対欠かさない!と自負している子もいました。が、しかし、授業をスキップしたり、ゼミの用意をしてこないなんて子もちらりほらり…あれれ、「現地学生は死ぬほど勉強してるから」という噂はどこから湧いて出てきたのでしょうか。

専門性が身につくカリキュラム!
「現地学生は死ぬほど勉強してるから」というのは、現地のカリキュラムのせいかもしれません。というのも、私が主にとっていた経営学系の授業。一年生のときから、経営学の知識を多岐にわたって学び、その応用を二年生、三年生と深く学びます。簡単に言うと、教養科目が日本と違ってないので、1つの学問をじっくり学ぶシステムになっているのです。これは自然に、毎回の予習やテストをこなしていくうちに、自分の中からアウトプットできる、自在に使える知識に変化していくようなカリキュラムなのです。使える知識が多いから、いっぱい勉強している印象を、余計受けるのかもしれないなと思いました。(ちなみに、一年しかいなかった私ですら、なんだか東南アジア経済や経営学の知識が日本にいるときよりも身についたような気がしちゃってます!留学ってお得ですね!笑)

ところで、じゃあ具体的に普段は授業で何をしているのか。ってなりますよね!以前にも書いたように、授業のトピックが毎回あるので、それに沿って先生が用意してくれた予習の読み物や資料に目を通します。私が一番予習を頑張っていたのは国際経営学。毎回教科書一章、20ページほどの予習とプラスでそのトピックに関連した研究文献2本を読んでいました。同じトピックを3つの読み物から捉えると、問題がつながってみえたり、視点を変えると良い点も悪い点に変わったりで、幅広く人の考え方を学ぶことの大切さを学びました。こんな授業、日本では少なかったと思います。

時間割がすかすか…
予習や復習に時間をかけてほしいから、取れる授業は年間、通年コースは4つまで。私は半期のコースもとっていたので4つ以上受けてはいましたが、それでも時間割はすっかすかです。どれくらいすかすかかというと、まず月曜日はオフ(お気に入りでした~!)、火・水曜日は2時間、木曜日は1時間、金曜日は3時間という、わりとゆとりのある生活をしていました。日本では特に1・2年生の時は、毎日何時間も学校で授業を受けていたので最初はすごく変な感じがしました。

文字ばっかりでつまらなくなっちゃたかもしれませんが、授業を振り返ってみると以上のようなことをよく思っていたなと感じます。

最後に、留学っていいなと思うことは、勉強や課題のこなし方がうまくなることです。それは資料の探し方、読み方、レポートの書き方など本当に基本的なことですが、基本が日本よりもずっともっと叩き込まれるので、実際、手際がよくなったような気がしています(笑)

勉強面でもとてもいい経験ができた留学でした!
来週は留学のまとめも投稿したいと思っています、ではまた!